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# zero/gravity
こんにちは、蓮です。

この記事が掲載される翌日の3月15日、東京では某局で映画『宇宙兄弟』が地上波初放映されるようですが、それはさておき、日本映画に“宇宙もの”が少ないのは、VFXの技術力や予算的な問題が絡むのはもちろん、やはり宇宙開発における実績の少なさや、世間の関心度が影響しているのではないかと思います。実際、小惑星探査機はやぶさがサンプルを採取して帰還し、多くの話題を集めた後には、同時期に2本の“はやぶさ”映画が制作されました。つまり、現実の世界で実績が積み重ねられ、注目度が高まれば、日本でも宇宙映画が増えていくことになるのかもしれません。

そうした意味で、アメリカ映画に数多くの宇宙ものが存在するのは、当然という気がします。史実に基づいた『アポロ13』やドキュメンタリー『ザ・ムーン』から、SF映画の極北ともいうべき傑作『2001年宇宙の旅』まで、数々の宇宙映画は、アメリカにおける宇宙への関心の高さと残してきた足跡の証でもあります。(『2001年〜』は正確には米英合作ですが。)

今年のアカデミー賞で7冠に輝いた『ゼロ・グラビティ』も、そんな宇宙映画の系譜に名を連ねる作品の一つ。監督賞を受賞したのは、久々に自らメガホンを取ったアルフォンソ・キュアロンでした。『ハリー・ポッターとアズガバンの囚人』や『トゥモロー・ワールド』等で知られる彼ですが(個人的にはメキシコで撮った『天国の口、終わりの楽園』が好き)、今回は、宇宙空間で孤立無援の状態に置かれた宇宙飛行士の闘いを、とてつもない緊張感の中に描き出しています。

これまでにも、宇宙飛行士の遭遇する危機を描いた映画はありましたが、本作の場合、シャトルの中や惑星の上が舞台なのではなく、宇宙服に身を包んだだけの生身の人間が、広大な宇宙の無重力空間に放り出された状態にある、というのが肝。最先端の技術を駆使したその映画表現は、観客にとてつもない臨場感と、並のスリラーやホラー映画を遥かに凌ぐ緊迫感、恐怖感を感じさせてくれます。

この作品を見ると、きっと多くの人が一体どうやって撮ったのか気になるところだと思いますが、視覚技術だけでなく、実は音の使い方によって、臨場感と緊張感が非常に高まっているように感じました。これからご覧になる方には、ぜひ音にも注目して見て頂きたいと思います。

とはいえ、日本ではお正月映画として公開された本作、そろそろ上映が終わってしまう地域が多いでしょう。しかし、映画というより体験型アトラクションに近いかもしれないこの感覚は、家のTV画面では絶対に味わえない筈。もしもこれから近くで上映があるという方は、ぜひお見逃しなく。きっとIMAXシアターで見るのが最高なのだろうとは思いますが、普通の3D上映でも充分楽しめます。とにかく、どうせ見るなら大画面で、宇宙空間に身を置いた気になって見ることをオススメします!

最後に本作のタイトル、邦題では『ゼロ・グラビティ』となっていますが、原題はゼロのない”Gravity”。邦題はおそらく、映画の舞台が無重力空間であることや、無重力状態にあることの恐ろしさといった面に焦点を当てて決められたのでしょう。その意味では的外れなタイトルではないと思いますが、実は作品の真のテーマは、原題のGravity=重力にあるのです。見る際には、その辺りも頭の隅に置きながらご覧になるといいかもしれません。

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この映画を3Dで観ると、ヘタな絶叫系ジェットコースターよりもスリルありそう!下記サイトのように多数のツッコミどころを指摘する人もいますが(?)、エンターテインメントとして楽しむ分には極上ですね Toko

http://www.sed.co.jp/tokusyu/gravity.html
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