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# 語源の旅:名詞・形容詞を作る語尾「-ent(-ant)」②
こんにちは、Ayakoです。またまた島根からのお届けです。今回の帰省は梅雨時にも関わらず、お天気もまずまずでした。今週で今年も半分が過ぎた事になりますね。



たまたま出雲大社横にある北島国造館に行ったら夏越しの祓の茅の輪があったので、「祓ひ給へ清め給へ」と3回呟きながら八の字にくぐって今年後半の健康と厄除けを祈願してきました!今年前半はとても忙しくて心に余裕がなくなる場面もちらほら…。7月からの後半はのんびり過ごしたいなと思います(と言っても8月までは色々予定が…)。皆さんも今年半年、お元気にお過ごし下さい!

今週も名詞・形容詞をつくる語尾「-ent(-ant)」の続きです。「-ent(-ant)」には以下のような意味がありました。

【1】…(を)する,…を示す,…の(ある).…性の
▶形容詞をつくる:different.
【2】…(する)人[もの,こと]:
▶名詞をつくる:accident.(また-ant)
[<ラテン語-ent-(-ēnsの語幹); -ēns はラテン語 第二,第三,第四変化動詞の現在分詞接尾辞]


前回は形容詞をリストアップしたので今回は名詞をリストアップしてみます。

名詞
<president>
[中期英語<ラテン語 praesidēns〔praesidēre「主宰する(PRESIDE), 管理する」の現在分詞の名詞用法〕]
<accident>
[c1380.<ラテン語 accidēns〔accidere「起こる」の現在分詞=ac- AC-+-cidere(cadere「落ちる」より)〕]
<student>
[1398.中期英語<ラテン語 studēns(studēre「骨を折る」の現在分詞); 中期英語 studiant に取って代わる;studiant は estudiant〔<古期フランス語,estudier「勉強する(STUDY)」の現在分詞の名詞用法〕の頭音消失異形]
<restaurant>
[1827.米語;<フランス語,restaurer の現在分詞の名詞用法<ラテン語 restaurāre(体力,元気を)回復させる(RESTORE); Boulanger が1765年にパリで初めて開いたレストランの看板のラテン語(Venite ad me omnes qui stomacho laboratis et ego vos restaurabo.=Come to me ye all that suffer from the stomach and I will restore you.)中の語 restaurabo から取られた]
<immigrant>
[1789.米語;<ラテン語 immigrāns(immigrāre「…に移動する」の現在分詞). IM-1, MIGRANT]
<component>
[1563.<ラテン語 compōnēns(compōnere「寄せ集める」より)]
<event>
[1570-76.<ラテン語 ēventus 出来事,結果(ēvenīre「現れる,起こる」より)]
<grant>
[c1225? 中期英語 gra(u)nten<古期フランス語 graunter〔creanter の異形<俗ラテン語 *credentāre(ラテン語 crēdere「信じる」より; CREED)〕]

来週は、前回予告した通り、ラテン語以外の語源の単語を探してみようと思います。
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