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# 再びゾウのおはなし
こんにちは、Akariです。
先日、こんな本を読み終えました。


『博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話』
サイモン ウィンチェスター (著) 鈴木 主税 (翻訳)
ハヤカワ文庫NF

“41万語以上の収録語数を誇る世界最大・最高の辞書『オックスフォード英語大辞典』(OED)。この壮大な編纂事業の中心にいたのは、貧困の中、独学で言語学界の第一人者となったマレー博士。そして彼には、日々手紙で用例を送ってくる謎の協力者がいた。ある日彼を訪ねたマレーはそのあまりにも意外な正体を知る―言葉の奔流に挑み続けた二人の天才の数奇な人生とは?全米で大反響を呼んだ、ノンフィクションの真髄。”(裏表紙より)

OED編纂という巨大プロジェクトを追ったスリリングなストーリーの中に、翻訳者の仕事には日々欠かせない相棒である辞書の歴史にまつわるトリビアもたっぷり盛り込まれていて、とても面白かったのでオススメです。詳しい内容や書評はさまざま紹介されているので、そちらを読んでいただくとして、今回注目したいのはまたもやゾウです! この本にも、前回のブログでも書いたゾウという生き物が登場しています。

シェークスピアの時代には、まだ英語の辞書が存在していませんでした。私たちが現在当たり前のようにしている、わからない言葉を調べる、自分が使った言葉のつづりや使い方が間違っていないか確認するということは、シェークスピアには出来なかったのです(驚き)。もちろん、見た事のないものをGoogleで調べて画像で確認する、なんて事はもってのほか。

そんなシェークスピアですが、17世紀初めに書かれた『十二夜』の中に、“エレファント亭”という宿屋の名前を登場させている、というエピソードが本書では紹介されています。当時のヨーロッパには、エレファントと名のつく宿屋が多くあったそうですが、なぜエレファントなのか、なかなか調べようがなかったはずです。またシェークスピアは、ゾウがどんな動物なのかあまり知らなかったとされています。それなのに、どうしてエレファント亭という名前を選んだのか。それは今となってはわかりません。中世ヨーロッパでも伝聞だけでゾウの絵が描かれていたように、あの大きさや造形に、ゾウを見たことのない人を憧れさせてしまう何かがあるのでしょうか。

また、サミュエル・ジョンソンが完成させ1755年に出版された『英語辞典』は、“ユニークで洗練された定義”が魅力の辞書とされており、ここでもelephantについてのジョンソンによる定義が紹介されています。ちなみにサミュエル・ジョンソンがゾウを見たことがあったかは不明です。

“すべての四足動物の中で最大のもの。賢く、忠実で、用心深く、分別さえある動物として、驚くべき話がたくさん伝わっている(以下略)”

そう、ゾウは賢い生き物だったんですよね。Evernoteのマークがゾウなのも、Elephants never forgetというidiomから来ているそうです。



前回のブログを書いた時には調査不足でした! ごめんなさいゾウさん!
近々、動物園にゾウを見に行きたいと思います。
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