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# Nuit Debout
Bonjour! liviです。

数ヶ月前からフランスの至る所で、労働法改正案に反対する多くの人々のデモが続いています。

デモはフランスの象徴とも言える、「政府の言いなりにならない」と国民が主張できる伝統的でフランス人らしい表現方法ですが、ヒートアップしすぎた今回のデモは、パリのデモ中心地であるレピュブリック広場では表沙汰にならない部分で良くない影響が出てきているようです。
以下は、その問題を取り上げたLe Monde(フランスの大手新聞社。政治的傾向は保守派(右派)でもリベラル派(左派)でもなく中立)の記事の翻訳文です。
原文記事リンク : Place de la République, Nuit debout exaspère riverains et commerçants


レピュブリック広場 : Nuit deboutは近隣住民、商店にまで影響

([脚注]Nuit deboutとは、労働法の改正に反対する人々が開催しているデモ活動で、「夜通し立とう」「夜、立ち上がれ」などの意味。)

青のつなぎ、「清掃会社」と書かれたオレンジ色のベスト、ほつれた手袋…。パリはレピュブリック駅。4月29日、ファリッドは一晩で荒れたホームを清掃している。Nuit deboutが始まってから一ヶ月、毎朝の仕事量が3、4倍になるのが今では常になっている。

空き缶、割れたビンの破片、残飯、ステッカー、落書き…。彼は駅構内に残されたもの全てを列挙し、携帯電話を取り出した。写真をクリックする。「“蘇るコミュニティー“だってさ。これはすごくいいね」彼は笑いながら言った。「どれくらい昔に戻りたいんだ?この“勇気“というタグも笑わせるね。掃除する者たちへの勇気のことか?確かに」デモが始まった当時は自分も関わっていると感じていた。「あつらはあいつらで戦って、俺たちは俺たちのやれることをやる。それぞれが役割分担をしてね。あいつらは外で夜通し過ごし、俺たちは掃除をする。だが、もう限界だよ。あいつらは、こうやって清掃する人たちになんの敬意も払っていない」
レピュブリック広場はすでに区役所の清掃会社によって一掃された。残されているのは、銅像に貼られたタグや店のショーウィンドウに残った大きな形跡だけだ。「幸運なことに区役所が毎日掃除してくれるよ」と広場に面したバーのウェイターは溜息をつく。(そのバーの)オーナーは「集客数の圧倒的な減少」を実感している。それは、この広場付近一帯のカフェ、レストラン、メガネ屋、家具屋などの商店が感じていることだ。「デモの全体像はわかっている。威勢は弱まっている」レストランのオーナーはそう主張する。デモが始まって以来、そこから数キロメートル離れた系列店の別の店舗に比べて少ない売り上げを記録していると明言する。(デモが始まる)以前はそういうことはなかった。「みんなこの辺りを避けるようになってきている。全て破壊されている」と広場を通る二人の通行人はその理由を述べる。昨晩重症を負った一人の警察官の話をする前に彼らはそう前置きをした。まるで、その事件がNuit deboutに関連性があるかのように。

『一ヶ月経過した、もう限界だ』
近隣住民の多くも不満を言っている。「いいかげんうんざりだよ!」広場に面したCafé Pierreのカウンターにもたれた客の一人は、話題を振るとそう言った。騒音、器物破損、酔っぱらい、立ち小便…。苦情リストの項目は多い。「安全が確保されていないと感じる」彼の母親が会話に加わった。「撤退すべき。もう一ヶ月になる、限界だ」と同意する。
「彼らが仕事に行くようになれば…」デモが原因で閑古鳥が鳴いているあるカフェの店長は言う。 常連客のアンリは笑う。話に参加する前から話題に興味を示していたようだ。「私は五月革命を経験したよ!今回と同じように始まった。やはり破壊行為をしている者たちがいたが、デモの主張者とは別の人たちだった」と説明する。しかし、彼もまた収束しないデモにうんざりしていた。「銀行が何軒か壊されていたせいで、お金を引き出すことができなかったよ。銀行嫌いだとしても、資本主義だとしても、これは器物破損行為だ」
デモによって売り上げに直接的な影響がなく、集客数の減少は休暇時期と重なったことに起因していると考える事業者たちさえもNuitdeboutistesに苦渋している。「確かに、デモは集客につながっているが、トラブルの方が多い」と広場のすぐ傍にあるCafé du Templeのウェイトレスは説明する。「彼らはやって来た時からすでに酔っぱらっていて、不穏当な態度をとる」と。次に、話題はトイレの問題に移る。このカフェでは、多くのカフェ同様に緊迫した問題となっている。「トイレ使用料として50セントを請求すると、キレられるんだ」「うちのトイレは定期的にタグ付けされているよ」広場にあるマクドナルドの店舗長は話す。「復讐しようとしているのだろう。トイレを利用するには何か注文しなければならないからね」ここ最近、デモの動きは明らかに拡大している。「しかし、最終的に二人の警備員に加え、清掃員も一人雇わなければいけなくなる」と経営者は口調を和らげた。

『Nuit deboutがなければ、破壊行為もなくなるだろう』
広場付近のスーパーマーケットも同意見だ。並木道にあるFranprixの従業員に話を聞いた。ビールコーナーのすっかり空いた商品棚にビールを陳列しながら微笑んで、「毎朝すっからかんだよ」と言う。アルコール瓶の売り上げは以前に比べて上昇したが、従業員の中には「破壊行為にうんざりだ」と漏らすものもいる。「石や棒を持った人たちがやって来たことが二回ほどある」Auchanの従業員は不満を言う。「破壊しに来るやつらはNuit deboutの参加者ではない」とレストランLa Taverneの店長は説明する。割れた鉢植えを見せながら、「Nuit deboutがなければ、破壊行為もなくなるだろう」と付け加えた。
銅像の元にはグループが形成され始めた。Nuit deboutに関する宣伝活動はメーデーを目標に繰り返されている。外国人記者に質問された男性は、音楽のリズムに合わせて動く人々に囲まれて、暴動の収束について言及する。「なぜ彼らが未だに続けているのか理解に苦しむ。ヨーロッパ中の暴動者が集まっているような光景に思えるよ。労働組合の戦いという本筋を忘れさせるね」カフェのテラス席に座っていた二人の男性のうちの一人が語る。とにかく、彼らはこのデモによって習慣は変わらず、このレピュブリック広場のテラスに座り続けている。もう一人は、「これが現代における表現方法だ」と解釈する。「この広場をデモ参加者が占領するか、鳩が占領するかの違いだけだよ。少なくとも、デモ参加者は鳩に比べて利益を生んでいるね」
この間に、宣伝活動のメンバーたちは昼食を求めて付近にあるブラスリーに向かい始めていた。
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