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# ゾウを夢見て
こんにちは、Akariです。先日、話題の「生誕300年記念 若冲展」に行ってきました!



もう会期も終わりに近づいていて(5月24日まで)、最大300分だとか待ち時間の長さが話題になっていますが、私が行った大型連休の最初の頃は、まだ1時間待ちで入場することができました。それでも1時間ですけどね。人気の高さが伺えます。

会場内も混雑していて、なかなか全ての作品を近くで鑑賞するのは難しかったのですが、超緻密に描き込まれた細部を実際に見ることができたのは良かったです。会場に行けない方でも、Googleのcultural instituteにいくつか作品があるので、肉眼では近づけないくらいのレベルまでアップにして見るのも楽しいと思います。私も超拡大してしげしげと見てしまいました。

さて、若冲の生涯や作風については、数々の記事や書籍も出ているので、そちらを読んでいただくとして(私が録画してまだ見ていないNHKスペシャルも!)、今回は「樹花鳥獣図屏風」などに出てくるゾウについてです。

若冲が活躍していたのは、江戸時代中期。そんな時代に動物園があったとは思えませんから、絶対に想像で描いたに違いない、それにしては上手いよな〜、と思っていました。

しかし中世ヨーロッパで、ゾウの存在は知っていたけれど、伝聞でしか情報を聞いたことがなかったアーティストたちが描いたゾウの絵が何点か紹介されているのを見ると、やはり若冲のゾウは見たことがある人が描いた感じがします。

・中世ヨーロッパで描かれたゾウ


鼻の長いウマ……?
(出典:http://imgur.com/gallery/MpRBy

・ 若冲のゾウ


調べてみると、1728年、八代将軍・徳川吉宗の統治の時代、若冲14歳の頃には、ベトナムから長崎に雌雄の象がやってきていたそうです。雌ゾウは長崎で亡くなってしまいますが、雄ゾウは陸路で大阪を経て京都に入り、天皇に謁見しています。おそらくは少年だった若冲も、沿道に並ぶ多くの見物人と共に実際に象を見たのではないかと言われているそうです。

「樹花鳥獣図屏風」以外にも、「象と鯨図屛風」「象図」など、若冲の作品に何度かモチーフとして出てくるゾウ。きっとこの時1度見たゾウが、少年若冲に強い印象を残したのでしょうね。

ところで「樹花鳥獣図屏風」に描かれている白いゾウは、特に東南アジアでは神聖視される存在です。しかし英語でwhite elephantというと“a thing that is useless and no longer needed, although it may have cost a lot of money”(たくさんの費用がかかるかもしれないのに、役に立たず、必要のないもの)となってしまいます。その理由はと言うと“From the story that in Siam (now Thailand) the king would give a white elephant as a present to somebody that he did not like. That person would have to spend all their money on looking after the rare animal.”(シャム、現在のタイの王は嫌いな相手に白象を贈った。贈られた人は、その稀な動物の世話をするのに全財産を費やさなければならないほどだった)からだそうです(以上、oxford learner's dictionaryより)。ひどい……。他にもアルコールや麻薬で幻覚が見えるのをsee pink elephantと言ったりしますね。英語には、あまりゾウに関してポジティブなイメージが無いのでしょうか?
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