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# Bottleneck
Tokoです、こんにちは。
先日から少々ややこしいサイエンス系の翻訳のご依頼をお受けし、大いに楽しんで作業をしておりました。一応わたしもかつては(今をときめく?)リケジョ路線を走っていたこともあり、特に生化学分野になると翻訳とはいえ概念だけでも十分理解した上で仕事をしたい!という願望に駆られ、ほぼ際限なくのめり込んでしまいますにひひ。そうなると自ずから納品前の訳文チェックも入念になり、せっかく早めに出してくれた訳文もわたしのところで滞ってしまったりして…。現に翻訳をしてくれたメンバーの一人にこんなメールを打ちました。「納品前チェックがボトルネックになっている」と。

それを書いたあとで、ふと、この「Bottleneck ボトルネック」という言葉は一般的に使われるものなのか?と疑問に思ったのです。そもそもわたしがこの Bottleneck と出会ったのはカナダの大学で生化学の授業を受けていた時で、日本語で言う「律速段階(※ 化学反応がいくつかの段階を経て進むとき,そのうちで変化速度が最も遅い反応段階。この反応速度で全体の反応速度が支配される)」にあたる表現として用いられていて、ボトルネック、つまり「瓶の首」が映像として頭に浮かび Aha! と妙に腑に落ちたのを覚えています。通常、瓶の首は細くなっているので、中身がつかえてなかなか出てこないイメージと見事に合致したからです。Wikipedia によると、システム設計上の「制約」の概念を表すということが一番に挙げられていました。

さらにインターネットで調べると日本語では一般的に略して「ネックになっている」という表現として使われるとのこと。Bottleneck と「ネックになる」はもともと同義なのですね。

ほかにもわたしの中ではサイエンスっぽい表現だなと思っている表現はいくつかあります。たとえば think outside of the boxes(箱の外で考える)、すなわち「既成概念の枠にとらわれず考える」という意味です。サイエンスのみならず、あらゆる分野で breakthrough(ブレイクスルー)、つまり突破口、突き抜ける瞬間、奇抜な発想、飛躍的な大躍進を実現するには、既成概念にとらわれすぎないことが大事なのは言うまでもありません。

それから、映画のタイトルにもなり今ではより広義的に使われるようになった Perfect Storm。これは、1991年に北大西洋上で三つの嵐が重なり、その巨大な高波に襲われた漁船の運命を描いたノンフィクション小説のタイトルでもあります。普通 perfect(完璧)という言葉は良い意味で用いられることが多いと思うのですが、「悪条件が全て揃った」という意味で perfect と言っているあたり、サイエンティスト的な sarcasm(嫌み)が効いている感じがするのです。
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